乳児湿疹のケアとは直接的な関係はありませんが、お肌についての大切なことをお伝えします。
お肌について
シャンプーは頭、洗顔料は顔、ボディソープは体だと思っていませんか?
なんとなく顔を洗うもので体を洗ったり、体を洗うもので頭を洗うということに抵抗がある方も多いと思います。
その傾向は男性よりも女性の方が強いと思います。
赤ちゃんの頃はベビーソープで全身を洗っているのに成長するにつれて頭と顔と体を洗うものを分けて使います。
分けて使うことが悪いわけではありません。
ですが、頭は髪の毛がありますが、頭皮も顔も体も全て同じ「お肌」です。
体に優しいものは顔にも頭皮にも優しいのが基本です。
もしボディソープで顔を洗ったら顔が乾燥して肌トラブルが起こるというのであれば、
それはボディソープの刺激や脱脂力が強いのです。逆もしかりです。
体には問題なくても顔に問題が出るのは顔の方がバリア機能が弱っていて、体の方がバリア機能が強いからだと思った方がいいです。たまたま体にはまだトラブルが起こっていないだけということです。
女性であれば、お化粧をするので顔の方が体よりも日常的に負担を受けていることが多いので、顔の方が体よりも敏感肌の方が多いのが普通だと思います。
メイクによって負担を与え、それを落とすクレンジングで負担を与え、さらに洗顔で負担を与えます。洗うことはスキンケアに必要で大切なことですが、お肌への負担ともなることです。
だからこそ、より低刺激な化粧品であることが大切です。
頭皮も顔も体も全てお肌なのです。
それは忘れないでください。
赤ちゃんに優しいものは大人にも優しい
赤ちゃんのお肌はデリケートで乾燥しやすい特徴がありますので、
赤ちゃんのお肌に優しい化粧品は基本的に大人に優しい化粧品となります。
ベビーソープの商品説明によく「敏感肌や乾燥肌の方にもお使い頂けます」
と書かれているのはそういう理由です。
ベビーと書かれていたら赤ちゃん用、シャンプーなら頭、ボディソープなら体と思い込んでいるだけに過ぎません。
メーカーからすれば、メインとなるケア対象がそうであるだけです。
あるメーカーの商品にはシャンプーでも洗顔でもボディソープでもなく「全身ソープ」という商品もあります。これはまさに頭皮も顔も体も同じお肌であることには変わりないという発想です。
頭、顔、体と使うものを変えるのもいいと思いますが、
スキンケアの観点からすれば、顔の方が体よりも乾燥肌だからより保湿力の高いものを!という選び方がオススメです。その際も保湿力が高くても刺激が強いものであれば、お肌のバリア機能を弱めながら潤いを与えることになり、乾燥肌のケアにふさわしくありません。
乾燥対策ケアをするなら保湿力と低刺激が必要です。
赤ちゃんのお肌に優しいものは大人にも優しいですし、
頭も顔も体も同じお肌であり、それぞれの箇所に優しいものは他の箇所にも優しいのです。