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乳児湿疹ケアに大切な化粧品と薬の使い分け

用途の違いをしっかり意識することが大切

スキンケアである化粧品と症状に対して効果を発揮する薬との境界線があいまいになっている場合も多いと思います。

例えば、乳児湿疹というのは症状ですよね。
赤ちゃんのお肌に湿疹ができている状態をいいます。

湿疹というのはお肌の炎症のことであり、
お肌の炎症を抑えるのは薬の役割です。

そのため、化粧品でお肌の炎症を抑えようとするのは間違っています。

そういった炎症などの肌トラブルに効果もないのに、
化粧品は何の役に立つの?と思われるかもしれませんが、
化粧品はスキンケアであり、スキンケアの本来の目的というのは、
お肌の状態を健やかに保つことです。

これがまず、化粧品と薬の決定的な違いです。

まだピンとこないという方のために、他の例を挙げますと、

健康維持のためにサプリメントを摂るというのが、「スキンケア」に当たり、
病気になった際に手術などで治療するというのが、「薬」に当たります。

なるべく病気にならないように普段から健康維持を心掛けることを「予防医学」ともいいますが、スキンケアはお肌のトラブル予防です。

化粧品を変えると肌荒れなどの肌トラブルが治まるということが起こることもあるため、
化粧品を薬と同じように思ってしまう方もいらっしゃるのかもしれませんが、
化粧品を変えて症状が改善された場合は、
それまでの化粧品によってお肌に負担を与えていたことが大きいのだと思います。

その負担が化粧品を変えることで減ったために症状が治まったと考えるのが普通だと思います。

これは医学とかそんなものではなく、
単なる原因と結果の関係です。
原因が取り除かれたから結果が変わったということですよね。

反対に、化粧品をいくらかえてもお肌の状態が変わらない場合も多々あります。
それは化粧品以外に原因が考えられる可能性が高いと思います。

この場合は原因が変わらないから結果が変わらないということになります。

人のお肌のことなので、肌トラブルの原因が一つであることもなく、
いくつかの原因が重なって起こっていることも多いと思いますが、
単純に考えるとこういった事例が考えられるということです。

当然予防の方が大切

何か肌トラブルができてから薬を使って治すのか、
肌荒れなどが起こらないようにお肌のケアを行うこと。
どちらがおすすめかといいますと、間違いなく後者です。

つまり、「肌トラブルが起こらないように予防するケア」です。

予防ケアを行うことのメリットは計り知れません。

肌トラブルができてから治すデメリットは、
まず、肌トラブル自体にかゆみや痛みなどを伴う可能性がある。
そして、精神的にも嬉しくはありません。
治療するのに、診察代や薬代が掛かってくる。

それだけでなく、今後の肌トラブルにもつながる恐れがあるということです。
肌トラブルが起こっているということは、お肌の状態が少なくとも健やかとは言えない状態だと思います。

そのお肌の状態をケアすることなく、今あるトラブルを解消してもまたトラブルが起こりやすくなるというのはお分かり頂けると思います。

反対に予防ケアを行うデメリットを見てみると、
日々のケアに多かれ少なかれ費用が掛かる。
そして、化粧品選びによっては、ケアではなくトラブルとなる可能性がある。

では、メリットはといいますと、
肌トラブルが起こりにくい、健やかなお肌作りができる。

それだけでなく、健やかなお肌を維持することは、10年後、20年後、30年後のお肌の状態につながります。

だからこそ、赤ちゃんからスキンケアを始めることがおすすめともいえます。

費用についても日々お肌のケアに投資し続けていくことと、
年を重ねて肌の悩みができてから高額な化粧品を使い始めるのとどちらが高くつくのか安くつくのかは一概にはいえませんよね。

お肌のことに関して、特徴は違うので必要なケアは違えど、
ベビースキンケアもスキンケアも目的は同じです。

赤ちゃんからスキンケアをするなんて甘やかしている!という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解です。

赤ちゃんの肌が何もしなくても健やかな状態なら何もしなくていいわけです。

赤ちゃんの肌がカサカサだから保湿してあげよう。それがスキンケアです。
特に肌がカサカサしてたりはしないけど、よく湿疹ができるから、ベビーソープを変えてみよう。それもスキンケアです。

では、薬は使わない方がいいのかというとそうとも限りません。
例えば、
アトピーの治療においてステロイドは絶対使いたくないというママやパパもいると思います。
ステロイドは薬でかゆみなどを抑えてくれます。

ステロイドを使わず、赤ちゃんが夜な夜な痒さで熟睡ができず、掻きむしって血だらけになるというのであれば、ステロイドでかゆみを抑えてあげるのも方法の一つです。

ステロイドに賛成というわけではありません。
でも全くもって反対というわけでもありません。

スキンケアと薬を上手に使い分けてあげることが一番だと思います。

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