乳児湿疹には石鹸が良いは本当?
乳児湿疹ができている場合、石鹸でお肌を洗ってあげた方がいい!といったことを良く聞きます。
理由としては石鹸のシンプルな成分のほうが肌に優しいから!とか、
石鹸は合成界面活性剤ではないから!といったところでしょうか?
確かにお肌にとってシンプルな成分で作られた洗浄料の方がお肌に負担を与えにくいといえます。
ただ、合成界面活性剤が全て肌への刺激となるのかといいますと、そうでもありません。
合成界面活性剤でもアミノ酸系やベタイン系、グルコシド系といった刺激も少なく適度な洗浄力を持ったものもあります。
反対に、ラウリル硫酸Naのような硫酸系の刺激や洗浄力、脱脂力の強い合成界面活性剤もあります。
石鹸だろうと合成界面活性剤だろうとバランスが大切
例えば、水、石鹸素地という石鹸だと原料となる脂肪酸の保湿力があるとはいえ、乾燥しがちな赤ちゃんのお肌に十分な保湿力があるかというと十分とはいえないかもしれません。
石鹸にも保湿力を補うための成分を追加している場合もあります。
合成界面活性剤を使ったベビーソープなどでは、低刺激な種類のものを選ぶことが前提ですが、保湿成分が適度に配合されていて、低刺激と高保湿を実現しているものもあります。
要するに大切なのは「お肌への優しさ」と「保湿力」のバランスといえます。
配合数の少ないシンプルなものの方が優しいといえるかもしれませんが、保湿力が足りてなかったり、保湿力が十分でも配合成分数が多すぎてお肌の負担となりえたりしますので、バランスを取ることがとっても大事です。
乳児湿疹などのトラブルを防ぐため、乳児湿疹に負けない健やかなお肌に導くためには石鹸を使用するにしても、合成界面活性剤を使ったベビーソープを使用するにしても「お肌への優しさ」と「保湿力」を備えたものを選ぶようにすることをおすすめします。