乳児湿疹予防のためには赤ちゃんのお肌が健やかな状態でいられるようにケアしてあげることが大切です。
赤ちゃんのお肌を健やかな状態に保つにはどうすれば良いのでしょうか?
赤ちゃんのお肌の特徴からわかるケア方法とベビースキンケア化粧品の選び方についてご紹介します。
赤ちゃんの健やか肌の保ち方
乳児湿疹のような肌トラブルを予防するためには肌トラブルから最も遠い状態の健やかなお肌を保つことが一番です。
赤ちゃんのお肌を健やかに保つには赤ちゃんのお肌の特徴を知ることが先決です。
何でもそうですが、まずは己を知ることが世の中の様々なことに対応していくために不可欠なのと同じで、赤ちゃんのお肌がどのようなものかも知らずにケアのやりようもありません。
例えば、人には得意、不得意があります。
得意なことをより一層伸ばすというのも一つの方法ですし、不得意つまり苦手なことを克服するのも大切です。
このことを赤ちゃんのお肌に当てはめて、赤ちゃんのお肌の良いところと苦手なことを考えてみましょう。
【赤ちゃんのお肌の良いところ】
・新陳代謝が活発
・コラーゲン組織たっぷりでお肌の弾力がある
【赤ちゃんのお肌が苦手なこと】
・皮膚が薄くデリケート
・お肌の水分量が少ない
・汗っかき
・皮脂分泌が不安定
だいたいこのようなことが赤ちゃんのお肌には当てはまりますが、どうも苦手なことの方が多そうなので、苦手なことをカバーしてあげることが赤ちゃんのお肌には適してそうです。
皮膚が薄いのは刺激に弱いとも言い換えることができます。
そして水分量が少なかったり、皮脂分泌が多かったり、少なかったりするのはお肌が乾燥しやすいことを示しています。
汗っかきなのは体温調節が大人ほど上手にできないというのと、汗の出る穴(汗孔)が赤ちゃんも大人も同じ数だけあることによる汗孔密度の高さが理由ですが、汗の放置は汗疹や臭いの原因となります。
まとめると、汗対策としてはキレイにするケアを、乾燥対策には保湿ケアを、刺激に弱いのは低刺激ケアでカバーしてあげることが赤ちゃんのお肌には必要ということになります。
きれいにするのに適したスキンケアはベビーソープ、保湿ケアに適したスキンケアはベビーローションやベビーオイルなどがあります。
ですが、ベビーソープやベビーローションなどを購入するにあたって低刺激ケアも兼ね備えたものを選ぶ必要がありますが、どのように低刺激なものを選べば良いのでしょうか?
低刺激かどうかの調べ方
低刺激かどうかをどのように判断するのか、これがある意味スキンケア化粧品を選ぶ際に最も難しいと言えます。
ベビーソープやベビーローションに記載されている全成分は数十種類に及び、全ての成分について知識のある方はほとんどいないでしょう。
化学に詳しいとかメーカーの製造部門の専門家などでないとわからないと思います。
ちなみにお医者さんや美容師さんに化粧品成分についてもわかる方はほとんどいらっしゃいません。お医者さんは薬の知識はありますが、化粧品については個人的に勉強されていない限り知らないですし、美容師さんも同様、スタイリングやシャンプー方法などについては詳しいですが、成分一つ一つに詳しいというのはよほど勉強されている方でないとほぼいらっしゃらないです。
成分一つ一つの刺激についてわからないならどうやって判断するかというと、良くない成分が入っていないかどうかをチェックするという方法がおすすめです。
良くない成分すらもわかりません!という方、ご安心ください。
良くない成分が入っていないということを示す言葉があります。
『無添加』
です。
無添加という言葉が記載されているから安心ということではなく、どんな成分が無添加なのかをよおく確認しましょう。
良くない成分はなるべく多く配合されていないに越したことはありませんから、より無添加の対象となる成分が多い方が良いわけです。
ただし、◯つの無添加という記載の際に気を付けて欲しいことがあります。
次の無添加はどちらがより無添加の対象成分が多いでしょうか?
①エタノール、鉱物油、パラベン、安息香酸Na、硫酸系界面活性剤
②旧表示指定成分
①は5つの無添加ですね。
②は1つの無添加です。
ですが、無添加の対象成分は②の方が多くなります。
①の場合、成分を挙げていくと、エタノール、ミネラルオイル、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naといったせいぜい8種類くらいです。
②の場合はパラベンや安息香酸、硫酸系界面活性剤などを含む全102種類の成分が対象となります。
無添加の対象には複数の成分が含んだ総称も含まれますので注意しましょう。
もう一つ、低刺激というか、どんなに良い成分でもお肌に合う合わないがあるため、そういったことを減らすためのおすすめ方法をお伝えしておきます。
それは、全成分の数がより少ない物を選ぶということです。
ベビーソープやベビーローションにはそれぞれ赤ちゃんのお肌にとって入っていた方が良い成分というものもあります。
そういった成分が入っていて、より多くの刺激となる成分が無添加であれば、あとは配合成分数が少ない方が合う合わないは少なくなります。
石鹸やベビーオイルにはあり得ますが、全成分が1成分だけとなっているものが良いというわけではありません。
赤ちゃんにとって必要なケアができるということが前提条件です。
その上で、ベビーソープやベビーローションなどを選ぶ際には無添加の対象成分と配合成分のシンプルさを重視して選ぶと良いでしょう。