ベビースキンケアの基本は「お肌を清潔に保つ」ことと「お肌を保湿する」ことです。
どうしてお肌を清潔にしたり、保湿したりすることが必要なのかというと、お肌の状態を健康的な状態に保つためです。
お肌を健康的な状態に保つとどんなメリットがあるかというと、一番は肌トラブルが起こりにくくなるということです。それはつまり、間接的に乳児湿疹予防につながります。
赤ちゃん用化粧品でお肌を清潔にしてくれるのは沐浴剤・石鹸・ベビーソープです。
そして、お肌の保湿に役立つのがベビーローション・ベビークリーム・ベビーオイルです。
日常的なお肌の保湿ケアにはベビーローションが一番おすすめなのですが、どうしてベビーローションが一番おすすめで、ベビーローションはどのように乳児湿疹対策に役立つのかについて説明していきます。
どうして保湿ケアのベースはベビーローションなのか?
まずベビーローション、ベビークリーム・ベビーオイルと種類がある中でどうしてベビーローションが日常使用におすすめなのかについて説明します。
お肌を健康的な状態に保つにはお肌のバリア機能と呼ばれる機能がきちんと働いている必要があります。
お肌のバリア機能というのは体内の潤いが外に出ないように留めたり、外から物質が侵入しないようにお肌を守ったり、乾燥から守ったり、刺激から守ったりなどお肌が自らを守るために備わった機能です。
お肌のバリア機能を担っている主な要素が「潤い」と「皮脂」です。
潤いと聞くと水を思い浮かべると思いますが、水だけでは不十分で水を留めておくための保水成分なども重要です。
そして、赤ちゃんの保湿スキンケアの役割はお肌のバリア機能のサポートです。
お肌には水分を保持するためにヒアルロン酸やセラミドなどの成分が存在していますが、化粧品にヒアルロン酸やセラミドが配合されているからといってお肌に存在しているヒアルロン酸やセラミドになり替わることはできません。
あくまでもお肌が何らかの原因によりヒアルロン酸やセラミドが不足し、水分保持力が弱った際にサポートするためのものです。
潤い・保水・皮脂をお肌に補うことでお肌のバリア機能をサポートできますが、潤い・保水・皮脂のサポートに最も適したのがベビーローションとなります。
ベビーローションとベビークリーム、ベビーオイルの違いは「水:油」の比率の違いです。
ベビーローションには3つの種類があり、
化粧水タイプ、ジェルタイプ、乳液タイプがあります。
これらを水の比率が高いもの順に並べると
化粧水ローション>ジェルローション>乳液ローション>ベビークリーム>ベビーオイル
となります。
次に重要なのが、水と油どちらがより大切かという点です。
どちらも欠かせないのですが、大人の方でインナードライ脂性肌という肌質があるように、油があっても潤いがないのは良くありません。
潤いがあって、その潤いを閉じ込めるために油があります。※油はお肌の保護にも役立ちます。
となると、毎日の保湿ケアには水分を多めに補えるベビーローションが適しています。
ベビーローションの3種類の中ではどれが毎日のケアにおすすめかというと、水分だけだと保湿効果が持続しないため、油分もバランス良く含まれている乳液タイプのベビーローションがおすすめです。
ベビーローションが乳児湿疹対策に役立つ理由
冒頭でも少し触れましたが、肌トラブルは健康的なお肌には起こりにくいのです。
赤ちゃんの肌トラブルを代表するのが乳児湿疹ですが、乳児湿疹は赤ちゃんの肌にできる湿疹全般を指し、実際には汗疹やニキビ、脂漏性湿疹、おむつかぶれ、よだれかぶれ等があります。
それぞれ原因も症状も異なるのですが、お肌がカサカサに乾燥していたり、刺激によるダメージで弱っていたりなど健やか肌とは言い難い肌状態の場合に汗や皮脂、細菌、摩擦、涎などが負担となり乳児湿疹へとつながりやすくなります。
健やか肌ではお肌のバリア機能も働き、汗や皮脂、細菌、摩擦、涎などの影響を受けにくくなります。
というわけで、お肌の清潔さはベビーソープなどの洗浄系化粧品で、お肌の保湿はバランス良く水分と油分をサポートできるベビーローションでケアすることでお肌を健やかな状態に保ち、それが結果として乳児湿疹対策となります。