乳児湿疹のケアを考える上で、乳児のお肌の特徴を把握している必要があります。
理由は一つです。赤ちゃんのお肌の特徴と赤ちゃんのお肌に湿疹ができやすいこととが関係しているからです。
乳幼児のお肌の特徴
乳幼児のお肌の特徴としては「皮膚が薄い」「汗をよくかく」ということがあります。
皮膚が薄いというのは大人に比べて半分以下の薄さだということです。
それでは皮膚が薄いとどうなるでしょうか?
「外部からの刺激に弱くなる」
「乾燥しやすくなる」
皮膚が薄いと刺激に弱くなるというのはイメージしやすいと思います。
ペラペラの紙が1枚なら簡単に穴をあけることができますが、何枚か重ねると穴があきにくくなるのと同じです。厚い方が耐久性は高まります。薄いほど弱くなります。
乾燥しやすくなるというのは水分量の違いによるものです。
皮膚が薄いというのは含んでいる水分量が少なく、皮膚が厚いと含有水分量が多いということで、1mlの水と10mlの水だとどちらが先に蒸発するかというイメージです。
汗をかきやすいというのは、
赤ちゃんは体の表面積は大人に比べて狭いのに汗の出る穴である汗孔の数は大人と同じだけあるからです。
また、赤ちゃんの体温調節は未熟であるため大人よりもさらに、汗をかくことで調節しています。
乳幼児のお肌に必要なケア
赤ちゃんのお肌の特徴が分かれば必要となるケアはわかると思います。
「刺激に弱い」「乾燥しやすい」「汗かき」という特徴であるので、
「低刺激」「潤いを与える」「キレイにして清潔を保つ」というケアが必要になります。
ダメージ、乾燥、不衛生というのはどれもお肌に負担を与えます。
そんな状態が続くとお肌のトラブルにつながります。
だからこそ、ダメージを与えない、乾燥させない、衛生的にすることが必要です。
乳児の湿疹の原因もだいたいダメージ、乾燥、不衛生が関わっています。
汗疹は汗をかいたままの状態、つまり不衛生が原因となりますし、
おむつかぶれは汗や排泄物などの不衛生とダメージが原因となりますし、
ニキビも乾燥や過剰な皮脂という不衛生が関わっています。
乳幼児のお肌に触れるものは全て、低刺激で乾燥させず、清潔に保てるものを選びましょう。